2015/10/20

バランスのとれた生活とは ~その5~

Jill Briscoe
ジル・ブリスコー 
 
役割は変化する
 
いつも同じことをシステムとしてこなせばよいなら、どんなに楽でしょう。
それなら葛藤は生じません。
この本にはこう書いてあり、あの人はあのように言い、またメッセージではこのように語られている。
私たちは文化的・キリスト教的なならわしや、これまで学んできた人や物事のパターンに従って行動しています。
 
けれども、「主よ、私が母として、妻として、またあなたの弟子として、
すべての役割の中で、今日は何をすべきか、あなたは示してくださいます」
と祈るのはそれよりも難しいことです。
 
イエス様はどうなさったでしょうか。
 
30年間、ナザレで家族の必要を第一に満たされました。
それから3年間宣教されました。
永遠に続く神の家族の関係が、その期間は優先でした。
母親の世話を他の家族に任せなければいけなかったのが、イエス様にとって最も気がかりなことの一つだったでしょう。
 
それから、十字架にかかられ、やはり母親の世話を誰かに託さなければならなかったのです。
イエス様がどんな思いだったか、想像できますか?
長年の間自分がしてきたことを、十字架にかかりながら他人にお願いしたのです。
その十字架も、自分が降りようと思えば可能だった道でした。
 
十字架にかかるのを中止しようと思えば、いくらでも理由をつけることはできたでしょうし、
特に母親のことを考えれば、それももっともだと思えました。
ある意味で、イエス様は御国の家族のために、地上の家族を見捨てなければならなかったのです。
厳しい試練を自ら通られたのでした。
 
イエス様はヨハネに「そこにあなたの母がいます」、
マリヤに「そこにあなたの息子がいます」と言われました。
 
その時には、御国の家族の関係が最優先されたのです。
なぜなら、御父がそれを願っておられたからです。
イエス様は御父が第一にするよう言われたので、十字架の上にとどまられたのです。
 
似たようなことが、あなたの人生にも起こるかもしれません。
私たちはふさわしい時、正しい時を知り、従順を学んでいきたいものです。 
(完)      


   
この記事は、1992年夏号に初めて掲載されました。ジル・ブリスコーがこれを書いた23年前も今日も、真理は変わっていないのだということに気づかされます。
どこにバランスを見出したらよいのかというのは、常に読者の関心のトップ5になっています。


Just Between Us 誌 2015 秋号より    Copyright 2015 Jll Briscoe. Translated from Just Between Us, 777 S. Barker Road, Brookfield, WI 53045

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