私からあなたへ Between You and Me


           
 Jill Briscoe ジル・ブリスコー

私たちができるだけ避けるべきことの一つは、「なぜ(Why)」かを探ろうとして、あまりにも多くのエネルギーを浪費することです。

「でも私にはとてもたくさんの疑問があるので、『なぜ』か考えないなんて不可能です」という声が聞こえてきそうです。
けれども、神様に違った尋ね方をすることは可能ではないかと思います。
「なぜ(Why)」と問うかわりに「どのように(How)」と尋ねてはどうでしょうか。

マリヤはガブリエルが現れて幼子を産むと告げられた時
ーただの赤ちゃんではなく、全てのユダヤ人の女子がその子を産む特権を願いましたー
「なぜ」と問わずにむしろ「どのように」と尋ねました。

彼女はもちろん「なぜ?なぜ今?なぜここで?」と尋ねることもできたでしょう。しかし、彼女はただ「どのように」と問うたのでした。
「この信じられない状況の中で、どのように神のみこころを行うことができるのでしょうか」
それに対する答えはとてもシンプルで訪問した天使から与えられました。
「聖霊によるのです・・・」
すぐにマリヤは喜んで「私は主のしもべです」と答えました。



私はそのような模範的な行動になるようにと、自分の反応を訓練してきました。
夫がリーダー・伝道者として世界各国の旅をしなければならなかった時、私は「なぜ今なの?」と問いたい気持ちになりました(当時、私たちには幼い子供と介護が必要な母がいました)。
「なぜ、私を助けてくれる肉親のいないこの地で・・・なぜ?」と。

葛藤を覚えましたが、やっとの思いで私は尋ね始めました。
「どのように?この難しい状況で、どのようにしてやっていく力を得ることができるのでしょうか、主よ。
どのように、3人の幼い子供たちの父親兼母親を務めることができるでしょうか。」

「なぜ、彼のチームの他の人が代わりに行ってくれないのかしら。なぜ、夫でなければならないのかしら。」といった疑問が頭をもたげてくるとき、
私は「もし夫でなかったらどうだったでしょう。主よ、あなたが用いようとされる人物と結婚できた特権を感謝します。この時に、どのように協力者となれるでしょうか。
どのように父親兼母親を務め、自宅がいつもどおりだという平安のうちに彼が出ていくことができるでしょう」と考えるようにしたものです。

神様の、私の「どのように?」という問いへの答えはいつも同じでした。
それはマリヤがガブリエルから受けた答えでした。
聖霊が私をおおってくださり、聖霊の力で試練に向かい、みこころがなされるのです。

ですから、次回「なぜ?」が浮かんできた時、かわりに「どのように?」と言えるまでの「待合室」に駆け込んでみてください。
それは私たちの心の内にある「静まる場所、待合室」です。
そこで神様を礼拝する時、「なぜ」を神様の足元に置くための助けを得るのです。




Just Between Us 誌 2016 秋号より翻訳     
Copyright 2016 Jill Briscoe. Translated from Just Between Us, 777 S. Barker Road, Brookfield, WI 53045 
Original title: Between You and Me.



                                                 (Translated by Ayako Kawasaki)

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