2018/06/19

変化をもたらす:インタビュー メルヴァ・ハンダーソン(2)

JBU編集部:あなたのおばあさんのことを聞かせてください。

メルヴァ: 私にとっては人生で最も影響力のあった人です。
私は自分に母親がいたら、父親がいたらいいのに、と常に思いながら育ちました。
けれでも、私には常に祖母がいてくれました。
彼女は私のメンターでした。
小学校しか出ていませんでしたが、神との深い交わりをし、教会の柱となっていました。
彼女は自分の人生を私のために注いでくれました。
彼女の家には選択の余地はありません。イエス様だけです。
それで、私は教会と家のどちらも常に神をあがめるところで育ちました。
もし私が土曜日に生まれていたら、日曜日には教会にいたでしょう、と冗談を言うくらいです!

12歳になる前には、もっと神を知りたいという渇きが心に生まれました。
私自身の個人的な信仰を培いたいという思いです。
その頃には、生みの母も信仰を持ち、家に戻ってきていました。そして兄と私を全市規模の大きな集会に連れていってくれました。
私はそれまで、そのような集会について聞いたことがありませんでした。
招きがあったとき、私はイエス様を自分の主として受け入れようと前に出ていきました。


JBU: その後、神様はどのようにあなたを変えられたのですか。

メルヴァ: 人生にはいくつか失敗もありますが、その日以来私は後悔したことはありません。
その後、神様との関係を意識しない日はありませんでした。
罪深いことが普通である大学時代でさえ、そうでした。
盛り場で「神様が悲しまれているわ!」と叫んだので、そこにいた人たちは皆ばつの悪い思いをしたことでしょう。神様が私に望んでおられない場所にいるということがわかりました。どうしたら、バーに変化をもたらすことができるでしょうか。
21歳の時に、私は人生を主と主のご計画にすべて委ねると決心し、主との関係がより深いものになりました。


JBU: あなたが今日の姿であるには、あなたの祖母はどんなことを教えてくれましたか。

メルヴァ: どのように人々を愛するか、ということです。
「人々を愛さなければなりませんよ。あなたに何をしたか、何を言ったかは問題ではないの。ただ愛するのよ」と彼女は言ったものでした。
また、彼女の姿を通して祈りの力を学びました。毎晩彼女の寝室に行くと、彼女はひざまずいて祈っていました。神様を優先順位のトップに置く、すばらしい女性でした。


JBU: 母親や祖母は、子どもたちに信仰面でどのように影響を与えられるでしょうか。

メルヴァ: 自分自身の絶え間ない神との歩みを通してだと思います。
「信仰は教えるより体得する方がよい」と私たちはよく言います。
もし、私たちと神との個人的な関係が子どもたちにとって見えるか経験できる何かでないなら、それを知ることはできないでしょう。
子どもたちが、私が試練を通る時に神だけがそれを乗り越えさせてくださるという歩みを見るなら、それ以上に強い証しはありません。
多くの子どもたちは成長の過程で反対の道へ行こうとしますが、母親や祖母がたえず神と歩み、神の話をするならば、この世にも消し去ることのできない印象を子どもたちに残すのです。


JBU: あなたと祖母の間のようなメンターの関係を、女性たちはどのように築くことができるでしょうか。

メルヴァ: どんな人でも、人生について語り導いてくれる人を必要としています。
今日の次世代の人々にはグーグルがあり、残念なことに、グーグルが時代の知恵になっていくと思っています。
でもそうではありません。
私は自分の人生を通じて、祖母の足元に座り、同じ話を語るのを幾度となく聞きました。
18歳になった時、「おまえは知識では私を越えるかもしれまいが、知恵では決して私を越えることはないよ。私はおまえより長く生きてきて、より多くの経験をしてきたのだから。おまえが行ってみようと思うところに、すでに行ったことがあるのだから」と祖母は言いました。
すべての女性は、自分が行こうとするところに行った人に語ってもらう必要があるのです。(中略)
誰かに近づいて歩もうとするなら、相手は持っている宝をあなたの人生に分けてくれるでしょう。
だから、私は祖母のような神の人、神を知り神と深く歩む人の話が聞きたいと思うのです。
そういう人たちを通して、神様は人生について何かを教えてくださるのです。


JBU: 自分の人生が影響力を持つということを、どのように知りましたか。

メルヴァ: 自分の人生は私自身のものではないということに、気づいたからに過ぎないと思います。
私の人生をゆだねるようにと召されたからです。自分自身がそういう働きに置かれているのですね。
私の祈りは「神様が望まれることを私は望みます。あなたが望まれるところに私は行きます。あなたが望まれることを私は行います」というものです。
信仰生活を通して一貫してそれを祈ってきました。


JBU: 「私では不十分です」とか「私はこの働きにふさわしくありません」などと思われた時がありますか?

メルヴァ: ほとんど毎日そのように感じます。
でも2ペテロ1:3には「主イエスの、神としての御力は、いのちと敬虔をもたらすすべてのものを、私たちに与えました」と書かれています。
この聖句を握って、どんな働きも、恵みにより等しく与えられているのだ、と確認しています。
この働きを始めて以来、私はよく神様にこう言います。「私が自分のためにしているのではありません。神様、あなたが私に与えられたのです。理由はわかりませんが、あなたがせよとおっしゃるのです。人に、様々な国に、町に届くこと、本を書くこと、メッセージを語ること、あなたが私にその働きを与えられたのです。ですから、どうぞ知恵を与えて、あなたの栄光のためにさせてください」と。


JBU: 恐れが来たら、どうされますか。

メルヴァ: 恐れを蹴り飛ばし、心を強くして追い出します。神様が開いてくださったドアに一歩進みだします。恐れというのは、怖がっても私たちをとどめる力しか持ちません。恐れは自分にどうにかして忍び寄ろうとするので、日々それを認識する場所が必要です。


JBU: どのようにして打ち勝つのでしょうか。

メルヴァ: 神に頼り、みことばを読み、歩み続けることです。恐れのない人生は歩みですから、聖霊に頼りつつ生きることです。全てを聖霊にゆだねることです。
「主よ、ペテロに命じられたように、あなたが来なさいとおっしゃいました。ですから、おことばに従って前進します」と言うことです。
主はいつもそこにおられます。そして、恐れを乗り越える歩みは、もっと大きな恐れを乗り越える力となります。   (続く)
                               
 



Just Between Us 誌 2018夏号より翻訳     
Copyright 2018 Shelly Esser. Translated from Just Between Us, 777 S. Barker Road, Brookfield, WI 53045

メルヴァ(Melva)師のミニストリーと女性のためのカンファランスについて詳しくは melvahenderson.org で。

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