2019/10/29

夫に腹が立った時の対処法

   


Pam Farrel


世界中のどこに行っても、結婚生活には同じような悩みがあります。
例えば、共通する話題の一つに「相手の最も好きだった所が、最もイライラする所になった」があります。
それはコインの裏表のようです。
コインをひっくり返して「そうだ、この人を好きになったのはここだった」と思い出す必要がありますね。

夫のビルはコーヒーが大好きです。
しかし、同時にとても困った癖があります-飲んだ後、マグカップをシンクに持ってこないということです。
ガレージ、車内、クローゼット、庭の小道、玄関やポーチ、書斎、階段、洗面所…、思いつく限りのあらゆる所で飲んだ後のマグカップが放置されています。
旅に行くごとにマグカップを買い集めておいてよかったです。全てのカップに出番があるのですから!

マグカップを片付けてくれないのをどうしたらよいでしょうか。
私自身はあまりコーヒーを飲まないので、余計に気になります(もっとも、コーヒーを飲むと私は動悸が激しくなります。ビルだけが私の心拍数を早くするものであってほしいいですね!)。
ビルによれば、私は神様によってカフェインを取ったのと同じ状態にされているそうで、私の動きに合わせるためにはコーヒー3杯が必要だというのです。
ともかく、彼はコーヒーを飲まねばならないのですね!

たとえ腹立たしい所があっても、夫を愛し共に生活するためのアドバイスは以下の通りです。

違いを感謝する
コーヒーはもはやビルの一部です。
引っ越しの準備をしていたある日のことです。最後の洗い物をしていて、私はそれが全てコーヒーマグであることに気付きました。なんと47個もの!
「イエス様、どうしてこんなにすてきで信仰深く有能な人が、カップをシンクにもってくることができないのでしょう?」と腹立たしく思いました。
マグカップの問題が夫婦喧嘩のベースにあることがわかっていましたから、どうにかして解決したいと思いました。
でも、何を言ってもビルには改善の兆しが見られませんでした。
それで、ひょっとして私の側から歩み寄らねばならないのかもしれないと思い、祈りました。
すると、神様は私の心にささやいて答えてくださいました。
「なぜビルはコーヒーが大好きなのだろうか」
「主よ、ビルは働き者なのです。だからカフェインが必要なのです」
と私は心で答えました。

神様は再びささやかれました。
「よく働く男性と結婚したのは、恵みではないのか」
今度は、私は心から「はい!」と答えました。

以来、置きっぱなしのマグを見かけるたび、私はビルのために祈ることにしました。
やがて祝福も合わせて祈ることにし、コーヒーマグを見るたびに彼の祝福を覚えて祈り始めました。

コーヒーマグを見ながら「愛は多くの罪をおおう(1ペテロ4:8)」の原則を当てはめて祈りました。
(もちろんコーヒー自体は罪ではありませんが、ビルがカップをシンクまで持ってこようとしないことは彼の欠点だと言えます…少なくとも私にとっては。)
今日まで、私は長年汚れたコーヒーマグを片付けています。
そのたびにカフェインが必要な程ビルは働き者であること、彼が素晴らしい働きをし、私を含む多くの人々に祝福をもたらしていることを思い出しています。


違いを祝う
ビルの50歳の誕生日に、私たちはコーヒー畑に行きました。
ビルは豆を選びローストしてもらって、自分だけのブレンドを作りました。
畑を訪れ、豆を選び、絶妙にローストし、ラベルを選ぶのに午後の半日まるまるかかりました。
でも、彼が座り、特製コーヒー(Farrel家のマウンテン・サンダー・ウィーンローストコーヒー)の香りをかぐのを見て、よい外出だったと確信しました。
そのコーヒーを一口味わい、カフェインが入ったこともありますが、彼の顔はとても嬉しそうに輝きました。
その顔を見て私まで嬉しくなったのです。

違いを組み合わせる
私は、特製のコーヒーブレンドの豆を切らさないよう気を付けています。
特製のコーヒーを飲むたび、ビルは私への愛情を新たにしてくれるのですーちょうど、私が空のマグを思いがけない所で見つけた時のように。

マグを見つけるたびビルの為に祈るというのは、いまや私の生活のリズムになっています。
夫の腹立たしい所があったら祈りに変えましょう。お祝いに変えましょう。あるいは、彼を驚かせるデートに変えましょう!

Pam Farrel:共著「詩篇に見る希望:創造的な聖書研究(Discovering Hope in the Psalms: A Crative Bible Study Experience)」など45冊のベストセラー著書がある。37年間幸せな結婚生活を送り旅行を楽しむ。夫のビルとカリフォルニア州オクスナード在住。

Just Between Us 誌 2019秋号より翻訳    
Copyright 2019  Pam Farrel. Translated from Just Between Us, 777 S. Barker Road, Brookfield, WI 53045

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