2015/09/21

デジタル化社会がもたらしたもの








Dr.Sylvia Hart Frejd



思想家ラルフ・ワルド・エマーソンは、
「今という時は、その他の時と同じく、最善の時である。
ただしわれわれがそれをどう扱えばよいか知っているならば」
と言いました。

彼の名言は今日のデジタル時代によく当てはまります。私たちがどう扱えばよいかわかっていれば、今はとてもよい時代となります。

私個人としては、デジタル技術がもたらした便利さにとても感謝しています。

息子たちが進学して家を離れていても、メールを打ったり連絡をとったりすることができます。
娘は最近別の州に引っ越しましたが、Face Timeで連絡できるのはありがたいことです。

また、月に1度、メンターにスカイプできることを楽しみにしています。

デジタル技術がいかにさまざまな恩恵をもたらしたかは異論がないでしょう。
けれども、その技術がわれわれから多くのものを奪った、ということも指摘しておかねばなりません。



<デジタル化による影響の実態>

・平均的な人は1日に150回携帯電話をチェックする。900回見る人もいる。

・デジタルでつながることが増えると、より孤独になる。

・スマホを使う人の80%が、起きてから15分以内にスマホをチェックする。

・画面を見る時間が増えると、共感力が減少する(2000年に比べると、共感力は40%減少しているという)。

・自己愛傾向が30%上昇する。

・10代の若者は、約束よりもスマホを重要視する。


最近、ある牧師と話しました。彼は今日のデジタル化の影響を正直に話してくれました。

・・・デジタル化に直面して、教会のあり方を考えさせられる。
信徒たちは、現実から遠いところに行ってしまった。
デジタル化社会の中で、彼らは考えたり、礼拝したりすることさえ難しくなっている。

私自身も、これまでデボーションや人々との交わりの中にデジタル機器を持ち込んでいたが、
あり方を考え直す必要があると思う。・・・


マサチューセッツ工科大のSherry Turkle教授は
「デジタル世界の問題は、それが究極的には不完全なものであるということだ。
インターネットを通じたつながりは、結局はつながりきれていない。
にもかかわらず、そのつながりは人を夢中にさせる」と述べています。


意見、ストーリー、経験談があふれるデジタル世界の中で、
他人がしたり、行ったり、書いたり、生産したりしていることに心がとらわれすぎていることはありませんか。

オンライン生活が行き過ぎると、魂の生活が犠牲になることを覚えておかねばなりません。



<いつもつながることで>

デジタル世界に侵害されているのは、家庭、学校、教会などあらゆる身の回りの生活です。
私たちは互いに毎日24時間、どこにいても「つながっている」状態から逃れることはできません。

絶えずデジタル化の中にあると、感情、霊性、肉体、人間関係が蝕まれていきます。

多くの研究者は、デジタル世界に生きることで、われわれが「深さ」をなくしていると信じています。
つまり、思いの深さ、想像力の深さ、考えの深さ、感性や感情の深さ、
そして人間関係や仕事における深さを失っているというのです。



<健康的なデジタル生活を送る>

このコラムを書いたのは、私たちがデジタル技術を適切に用いて、よき管理者としての信仰生活をおくるためです。

ローマ12:2がよいガイドラインとなります。
「この世(デジタル社会)と調子を合わせてはいけません。むしろ、・・・心の一新(電源を抜いた心)によって自分を変えなさい。」

誠実であるなら、健康的なデジタル生活を送るために以下のいくつかが助けになるでしょう。
10のステップを挙げました。
神様が助けてくださり、私たち皆がよきデジタル社会の管理者となれるように、と祈っています。




<健康的なデジタル生活のために~10のステップ>

1.発信することは単なるつぶやき(ツイート)以上である。
 投稿する前に2回確認してからツイート、メール、アップロードする。

2.オンラインで発信したことを見直し、肯定的、建設的なものであるようにする。
なぜなら、永遠に残ってしまうのだから。

3.時々離れるように心がける。週に一度、あるいは月に一度のデジタル断食を試す。

4.人間関係を大切に。バーチャルな人間関係より現実の人間の方が大事である。

5.ここまで、という限界を設定する。

6.現実の生活で楽しめることを見つけて行う。

7.自然の中に出かける。散歩、ハイキング、日光浴など。新鮮な空気を吸う。

8.電源を切り、睡眠をとる。睡眠なしには脳は働かない。

9.日々「神様のための場所」を設ける。静まり、神の臨在を思う時間をとる。

10.よい管理者となり、デジタル技術を主の栄光のために用いる。





Dr.Sylvia Hart Frejd: 講演、執筆活動に加え、ライフコーチ(コーチング)も手掛ける。現在、リバティー大学でテクノロジーの健全な利用と神学について教え、同時にデジタルウェルネスセンターを設立、責任者を務めている。




Just Between Us 誌 2015 秋号より    Copyright 2015 Dr.Sylvia Hart Frejd . Translated from Just Between Us, 777 S. Barker Road, Brookfield, WI 53045

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