2023/03/27

スチュアート・ブリスコー師の生涯を覚えて


女性を励まし続けた素晴らしい人物、
スチュアート
シェリー・エッサー


私たちJust Between Usにとっては、スチュアート・ブリスコーがいなくなって心に大きな穴が空いたようです。
このミニストリーの創始者ジル・ブリスコーの夫だっただけでなく、スチュアートは私たち自身、このミニストリーにとっても家族の一部のようでした。
実際、私たち女性のミニストリーの中で、彼は唯一の男性でした!
30年以上にわたって、彼は私たち編集部と世界中の女性たちを絶えず励まし、応援してくれました。

かつてスチュアートは「牧師、夫、父として、私は誰の賜物も土に埋めてしまいたくない。特に女性の賜物は」と言いました。
「真実を繰り返すが、私は女性が賜物を用いる自由を否定しないようにと注意している。
それだけでなく、私が出会う女性たちには、神の召しと賜物に従って歩めるよう、全力で励まさねばならないと感じている。
男性としての私の人生の大部分は、賜物のある女性のケアをし、育て、励まし、成長を助けるために用いなければならない。
なぜなら、やがて申し開きをしなければならないのは彼女たちだけでなく、私も彼女たちの賜物について説明を求められるであろうからだ。
私は賜物を埋めたというのでなく、励まし続けたと申し開きをしたいのだ。
賜物は決して無駄にすることができないのだ。」

妻のジルが、働き人の妻たちによい情報を提供したいと最初に思い描いた時、スチュアートは全面的に賛成し、ジルが書く賜物を用いるのを一番に応援しました。
当初から彼は女性たちー妻ジル、娘ジュディー、JBUミニストリーチームのスタッフやボランティアもーの賜物を尊重し励ましました。
私たちが神の御国の働きには大切だと感じさせてくれ、私たちはそれに向かうことができました。

彼が時おり編集部に姿を見せ、いつも働きがどのようかと尋ね耳を傾けてくれたのをとても懐かしく思います。そして、ウィンクしながら、次に自分が何を書けばよいのか尋ねてくれた姿も。
彼がJBU誌に書いてくれた記事を数えてみたら、66もありました(ウェブサイトのみの投稿を除く)。
91歳で召される年まで、彼は書き続けてくれました。
以前スチュアートに、読者にとって難解な信仰や文化のトピックについて、神学的な見解を書いてくれないかと頼んだことがありました。
彼は即決し、「締切はいつだい?」と言いました。

私は編集部で、ああでもない、こうでもない、と執筆や編集についておしゃべりするのが大好きでした。
彼の知恵、霊的深さ、誠実さ、聖書理解と伝え方の技術は、何十年にもわたって力強く神に用いられ、私たち皆に恵みを与えてくれました。
それだけでなく、彼はみことばやイエス・キリストご自身を私たちに指し示す以外のこともしてくれました。
いつも、彼と会う時にも彼の記事にも素晴らしい英国ユーモアがあふれており、私たちはそのユーモアが大好きで心待ちにしていました。吹き出すような冗談や愉快な話の思い出が残っています。
私たちは皆、親しみをこめて彼のことをスチュアートと呼びました。彼との楽しい時間が大好きでした。
彼のユニークで茶目っ気のある少年のようなやり方で、私たちも同じようにするのを助けてくれました。


彼の人生のモットーは「僕はどんなひどい困難にもあわない」でした。そして、その通りでした。
私たちがこの働きで難しい時期にあった時、彼の前向きなものの見方に助けられました。
恐れて落胆している子どもを励ます父親のように、彼の牧者としての存在は、神様がこの小さな働きと私たち自身をを持ち運んでくださるのだという励ましでした。
彼は正しかったのです。
彼の楽天主義はいつも私たちを励ましました。それだけでなく、彼が私たちを大切にし信頼してくれたことも私たちにとっては励ましでした。
私たちは表に出ない経験、取るに足りないものである経験を、幾度となくしてきました。
しかしスチュアートは私たちを見ていてくれたのでした。

スチュアートが女性、私たちを人生への贈り物と考えてくれたことに感謝します。
彼は情熱と誠実さをもって女性を励まそうとしてくれ、私たちはその受け手となってきました。
彼が編集部を去るときにはいつも、私たちの賜物と召しが受け入れられていると感じました。
スチュアートならではの素晴らしいやり方で、彼は私たちが神の国の働きを続けられるように励ましてくれました。
彼は、この働きに大きな助けを与え続けてくれました。

ありがとうスチュアート。
あなたは私たちの賜物を埋めておかず、常にそれを喜び励ましてくれました。
そして、あなたが愛し、話し言葉・書き言葉の両方を持って深く仕えたイエス様に目を向けるようにしてくれました。
これからも、あなたの遺してくれたものは、私たち皆のうちに実を結ぶでしょう。


スチュワート語録:

「結婚生活の秘訣は'ABC’、すなわち『誓いを土台にした調整(Adjustments Based on Commitment)』ですね。」
(2018年春号)
「この世界は混乱していますが、それがすべてではありません。神が働いておられ、神のご計画が果たされていくのです。私たちは一人がひとつずつ、神のなさっていることに参加するよう召されています。」(2016年秋号)

「人生で変化を通り成長する度に、多くの素晴らしい経験とそれほどでもない経験を通るでしょう。
しかし覚えておくべきは『静まりそれを背負うこと』です。
なぜか?それは、あなたが支配しているのではなく、あなたはやってくることのすべてをコントロールすることができないからです。
でも、神にはできます。そして、神は約束された通り、それらを支配してくださるのです!」
(2019年秋号)

「生まれた時のことを覚えていますか?恐らく答えは『いいえ』でしょう。
今生きているから、ああ生まれていたんだなとわかるのです。
同じように、もしキリストがあなたのうちに生まれているなら、彼の人生があなたの人生に反映するようになります。次第にはっきりとしてきます。
あなたが通る経験の中で、イエス・キリストにさらに似た者となっていくはずです。」
(2013 年冬号)

ほっこりしよう!~心のヒュッゲ~



あなたの心はヒュッゲですか。ほっこりしていますか。

Sandy Mayle


毎年、私は冬が待ち遠しいです。
それは、エリー湖(アメリカ北部の五大湖の一つ)で氷釣りをするためではありません。
湖が凍り、その影響でこの地域が時々大雪になるのが楽しみなのでもありません。
極寒のエリー湖に飛び込む毎年の行事(ブルブル、説明するだけでも寒い)のためでも、あるいは氷点下のプレスクアイルでの慈善ゴルフのためでも、もちろんありません。

そうではなくて、長く暗い夜に、暖かい小さな家にこもって、薪ストーブをあかあかと燃やし、アップルシナモンの香りのするキャンドルをともし、柔らかいひざかけにくるまって、時にホットチョコレートを用意するのが楽しみなのです。

オランダっぽいかもしれません。それはちょうどヒュッゲの光景だからです。

ヒュッゲ(元の発音はヒュッガhoo-gah)はオランダ語です。
英語ではぴったりする訳語がありませんが(日本語もですね、訳者)、マイク・ヴァイキングという人が著書「ヒュッゲ365日『シンプルな幸せ』のつくり方 」 で説明を試みています。

「ヒュッゲとは...心が整っている状態を言い...ヒュッゲは空気感や体験に関することばで...愛する人々と共にいることです。家庭にいるという安らぎ。世の荒波から守られていて、私たちが鎧を脱ぎ捨てることができる安心感です。」

オランダの人々は世界一幸福な国民として長くランクインしてきました。
彼らはヒュッゲを生活のあらゆる面で取り入れています。
長く暗くて寒い冬の土地柄で、一面のキャンドルや暖かいストール、ふかふかの靴下、柔らかいひざかけ、ホットコーヒー、ケーキ、チョコレートを、仲良しや家族と共に楽しむことで、ヒュッゲを実践しています。
生活をシンプルにし、小さな幸せを喜ぶこともです。

ルイーザ・トムゼン・ブライツは「ヒュッゲの本(The Book of Hygge: The Danish Art of Contentment, Comfort, and Connection)」の著者であり、ヒュッゲを「現実の生活の中心に聖所を据える実際的な方法」だと考えています。

聖所を据える
オランダの人々は、実際にしばしば文字通りの小さな聖所を据えます。
それは個人的なヒュッゲの場所(Hoogah-crow)あるいは「心を整える居場所」で、ふかふかした毛布(もちろんそばにキャンドルも)、そして理想的には暖かい飲み物とお気に入りの本または自然の景色が見える場所のことです。
それを読んで、自分はそうしたヒュッゲの場所があるだろうかと考え、そしてすでに一つあるとわかりました。
それは私の書斎の肘掛け椅子、柔らかいひざかけとサイドテーブルのある場所です。テーブルには聖書や本、ペン、カード、明かりと紅茶の保温ポットをおいています。

霊的なヒュッゲを経験する
毎朝、聖書と心を神の前に開き、私は霊的なヒュッゲを経験しています。
それはきれいな靴下やぱちぱちと燃える暖炉やコーヒーにも勝るものです。
大好きな人々と共にいるのにも勝ります。
そして理想的な夜の、一時的な満足よりずっと勝っています。
私は父のそばにいる暖かさに包まれ、父なる神の輝くことばを読み、父の霊の甘い飲み物をのみ、父なる神との長い会話を楽しみます。

しかし、そんな快適な毎朝の父との居場所を越える、さらに優れたヒュッゲの場所があります。
私の霊は毎日24時間、神ご自身のうちにヒュッゲの状態にあります。神様は私の「現実の生活の中心にある聖所」です。

外側には暗闇があふれているかもしれません。
嵐が吹き荒れているかもしれません。
争いが起こるかもしれません。
子供たちが反抗するかもしれません。
健康が脅かされるかもしれません。
しかし、そうした嵐が外側で激しくなればなるほど、内面は神の元でより深く憩うことができるのです。

避け所と力を見いだす
神が私の本当のヒュッゲの場所です。魂がシェルターに守られます。
神は、私の「避け所 また力。苦しむとき そこにある強き助け(詩篇46:1)」です。
神は、私の「避け所の岩であり、いつでもそこに入って休むことができます(詳訳 詩編71:3)」。
昼夜いつでも、何が周囲で起こっても、内面は神の所に実を避け、世のすべての重荷を彼の上におき、臨在に包まれ安らぐことを知るのです。

親密さを見いだす
神が私のヒュッゲの場所であり、私は神との親密さを楽しみます。
神こそが文字通り私を囲み満たしてくださるのです。
「だれでも、イエスが神の御子であると告白するなら、神はその人のうちにとどまり、その人も神のうちにとどまっています(1ヨハネ4:15)」。
私の内面は優しい真理の光に照らされており、聖霊の炎に暖められており、すぐそばにおられる神に抱かれています。
私が心を神に注ぎ出すと、神は私にみこころを小さな声で語ってくださいます。
「目が見たことのないもの、耳が聞いたことのないもの、人の心に思い浮かんだことがないものを、神は、神を愛する者たちに備えてくださったーーーそれを、神は私たちに御霊によって啓示してくださいました(1コリント2:9-10)」。

神のわざを覚える
神が私のヒュッゲの場所です。
私は「主の数々の恵みを見極め(詩篇107:43)」、神は私を知っていてくださいます。
「神よ、あなたの私への御思いはなんと尊いことでしょう。それは数えることができません(NLT訳、詩篇139:17)」!
神と私はお互いの存在を深く喜んでいるとわかります。
私は彼のうちにいることを喜び、神は私を喜んでおおっていてくださいます。
私だけでなく、神に身を寄せる人はみな同じです。
「どうか あなたに身を避ける者がみな喜び とこしえまでも喜び歌いますように。あなたが彼らをかばってくださり 御名を愛する者たちが あなたを誇りますように。主よ まことにあなたは 正しい者を祝福し 大盾のように いつくしみでおおってくださいます(詩篇5:11-12)」。

そして、私の霊的なヒュッゲの最高の場所は、そこから決して外に出る必要がないのです!
時々恐れて、私は逃げ出してしまいます。
迷いや不注意から、あるいはわがままからそうします。
それでも、神は忍耐強く、私を彼のところに呼び戻してくださいます。
心のまことの家にまた帰り、休むことができるのは、なんと言う幸いでしょうか。

あなたには避け所、聖所が必要でしょうか。
魂のヒュッゲの場所が必要でしょうか。
柔らかくて暖かい、快適で安全な場所が必要でしょうか。

もしまだそんな場所がないと思うなら、神様に罪の赦しを願い始めてください。
イエス様はすでに十字架で代価を支払ってくださったのですから。
あなた自身とあなたの人生を、神にまったくささげてください。

もしすでにそうされているにもかかわらず、人生の現在の季節が冷たく暗いなら、
改めて神の前に降伏し従順になってください。
神があなたの心の本当の家、明かり、炎、慰め、魂の友であると告白してください。
そうするなら、神様は両腕を広げてあなたをご自身の元に迎えてくださいます。

そして、神こそがあなたのヒュッゲの場所となります。


*Sandy Mayle:フリーランスライター。教会では音楽、祈り、女性のミニストリーにも仕える。夫のデイブと共にペンシルバニア州エリー在住。


Sandy Mayle, Copyright 2023 . Translated from Just Between Us, 777 S. Barker Road, Brookfield, WI 53045 

 Just Between Us Japan は、アメリカの Just Between Us Magazine の日本語版サイトです。 女性の働き人、伝道者の妻、教会の女性リーダーたち、 そして人間関係や宣教、生活の課題に関心のあるあなたのための情報です! 英語版では季刊誌が発行されています。日本語ウェブサイトは、日本の宣教にかかわる女性を励ますため、2007年7月に発足しました。 記事の翻訳を中心に、有益な情報を発信していくことを目的にした非営利の活動です。 
 英語版ウェブサイト:https://justbetweenus.org/

Intentional Living:神の計画を意図的に生きる(5)

5 ふりかえり、 再評価し、 選ぶ。 主とともに歩みながら、目標を設定し、毎日のよい習慣を実践してください。 途中で立ち止まり、熟考し、再評価し、選択することです。 Intentional living は、大陸横断紀行によく似ています。 走行中に車を停め、燃料を補給する必要があ...