2016/03/01

感情的に健康であるとは~専門家が答える

Q:否定的な感情を、どう扱ったらよいのでしょうか。


                    


答える人:ジェニー・ヘックマン
(国家認定カウンセラー、MS, LPC, NCC)


感情のない人生がどんなものだと思いますか?

この世界に造られた美しいものを見ても感動せず、
不正がはびこっても怒りを感じず、
大切な人を失っても悲しまず、
友人と笑う楽しさもなく、
苦しんでいる人を見ても何の同情も感じない・・・

様々な場面での豊かさがなくなり、平板で何の変化もない人生になってしまうでしょう。




感情的に健康であるとは、次の3つの側面があります。

  • 私たちが内面で経験する感情を正確にとらえることができる。
  • 他者に尊敬を払いつつ、その感情を分かち合うことができる。
  • 他者の感情を理解することができる。
また、自分の不完全さや傷、これまでの経験が、感情を過度に抑えたり、逆に噴出させたりすることがあるというのをわきまえていることです。

思春期の頃、私は肯定的な感情以外は感じないことにしよう、と決心したことがあります。
子どもの頃から不安症、心配症だったので、内面はできるだけ平静でいようとしたのでした。
否定的な感情をどう扱うかについて、家庭でもそのように教えられてきました。





ところが、うまくいきませんでした。
「傷つく心の力(The Power of Vulnerability、TEDはこちら)」のブレネー・ブラウンによれば、
自分の意志で特定の感情だけを麻痺させることはできないのです。
否定的な感情が抑圧されたら、肯定的な感情も同時に抑圧されるのです。

これを知ってから、私は神様がデザインされた人間の感情の豊かさをきちんと理解し、味わおうと思いました。
そうするようになって、以前ほど恐れを感じなくなりました。
また、感情が豊かになりました。
他の人にも自分の思いを出すようになりました
そして、周りの人々に対しての共感力が高まりました。

これは感情的に健康であることの第一の側面がいかに大切か、ということです。
第一の側面は、第二・第三の側面に直接影響を及ぼします。

あなたは、自分の感情をとらえ、受け入れることが難しいですか?
以下は、その原因になりうるいくつかです。



・ 恐れ

怒りや悲しみを感じると、その感情に飲み込まれてしまうか、あるいは感情がずっと続くのではないか、と恐れてしまうことです。

George Bonannoの「悲しみのもう一つの側面」という本で、感情そのものは一時的であると述べられています。
ある原因によって感情は現れますが、目的を果たしたら消えていくのです。
もちろん再び同じ感情が現れることがありますが、
私たちが感情がなぜ生まれたか、その目的を正しく理解するなら、
ひたすら耐えるだけではなく、
その感情を通して自分が成長し、決断し、人間関係を築き守っていくことができるのです。

素晴らしいですね。



・ 恥意識

恥意識は、その人の弱いところや、霊的な欠けの部分を示唆することがあります。
特定の分野である感情が引き起こされると、恥意識がその感情に伴って、直ちに現れます。

恥意識によって本来の感情が抑えられてしまうのです。
私たちは家族、共同体、文化などによって形作られてきましたが、
それらは私たちの感情や信念に非常に強い影響を与えます。

でも、恥意識は正しく直面すれば解決できます。
そうして、感情も神様に造られた姿へと自由で柔軟な現れ方をするようになります。



・医療が必要なケース

気分障害や人格障害が影響している場合もあります。
脳内物質や神経系が「楽しいこと」を伝達しない時、あるいはずっと「張り切りすぎ」た時、
感情は上向きになるか下向きになるかのどちらかです。

気分障害の場合や、遺伝子レベルでの傾向がある場合、あるいは特定のストレスによる場合もあります。

医療の助けも神様の恵みのうちにありますから、薬で脳内物質や神経系統が改善されれば、
感情が正しく働くようになります。

中には、ボーダーライン(境界性)人格障害、ヒステリー、自己愛性人格障害に代表されるような場合もあります。
その際はより専門的な治療が安心できる環境でなされる必要があります。




次の機会には、感情を理解する具体的な方法をお伝えしたいと思っています。

 
Just Between Us 誌 2016 春号より    Copyright 2016 Jenny Heckman. Translated from Just Between Us, 777 S. Barker Road, Brookfield, WI 53045




Jenny Heckman:認定専門カウンセラー。ウィスコンシン州ブルックフィールドにあるRobust Sanity LLCにて個人、夫婦、家族を対象とした個別カウンセリングを行っている。また、いくつもの教会で牧会者への協力も行っている。
夫のマークとは結婚25年になり、4人の子どもの母親でもある。

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