2016/03/02

影響力に気づいていますか? ~オンラインの情報 その1



~インターネットで信用できるのは?


エリザベス・マーフィー
(Ellizabeth Murphy)










2人の息子が高校生の時、スケートボードを始めました。
当時はインターネット上に動画を投稿できるようになってきた頃でした。

瞬く間に、彼らの自由時間は動画を編集し、BGMを挿入することに費やされました。
そして、自分たちのかっこいい技を動画にまとめて投稿・・・友達だけでなく、世界に向けて・・・するようになりました。

公開された動画を見たある人が、私たち夫婦にメールを送ってきました。
「息子さんが何を投稿していて、どんな音楽をその動画に使っているか、知っていますか」と。
私たちは知りませんでした。
息子たちに尋ねると、その曲名と、自分たちは歌詞については特に意識していなかった、ただスケートとリズムがよく合っていたから使ったんだ、と答えました。

オンラインで歌詞を見つけ、プリントアウトし、息子たちに声に出して読ませました。
歌詞の内容を知って、彼らはびっくりしました。
そして、よかれ悪しかれ、自分たちが影響を及ぼしうることを、彼らは若くして知ったのでした。



デジタル世代にあって、私たちはかつてないほど他者に対しての影響力を持っています。
そして、他者から受ける影響についても同じです。

私はオンラインで受けるメリットに肯定的ですが、自分の意志にかかわらず多くの弊害があることもわかります。
結論を急いだり、信じていたことを疑ったり、裁いたり、
そして最も危険なことは、自分がそれらを軽はずみに他者に分かち合ってしまったりすることです。

その影響は、不特定の誰かを行動させたり、他者への意見を言わせたりする結果を生み出します。
キリストに従う者として、神様から与えられた管理能力を用い、その影響力を賢く用いたいと願うものです。


まず覚えておきたいことは
  • 自分が何者であるか
  • 自分は何によって判断しているのか
  • 誰に対して責任を持てるのか
という3点です。
多数の著書があり、セミナーや聖会の講師でもあるステュワート・ブリスコー師が、クリスチャンとして周囲の方々とどう交流していくかについてのメッセージの中で、このことについて語っておられました。

オンラインに関していえば、さらに
「私は誰を信じるべきか」
についても考えなければなりません。

「インターネットで信頼できること」(What should I believe on the internet?)
とGoogle検索したところ、なんと38,900,000もの検索結果が出ました。

もし自分の影響力を意識するなら、より注意深くなることが必要です。
そこで、7つの観点から見てみたいと思います。



1.その情報の出所はどこですか。

 確かであり、信じられ、信頼に値するものですか?
出所がはっきりせず、確証を経たものでなければ立ち止まりましょう。
Facebookやインスタグラムでの「いいね!」やフォロワーの数に惑わされないように。
たとえ多くても、それが信頼性を保証するわけではありません。
Googleも、出所をはっきりさせるものではありません。

オンラインで見つけたものが確かかどうかをチェックする一つの方法は、書物によってそれが検証されているかどうかです。
信頼できる出版社は、内容チェックや校正を非常に注意深く行っています。
また、その情報は専門家によるものか、単なる誰かの意見でしょうか。
たとえばニューヨークタイムス社のような大きな新聞社でも、同じような見解を報道しているでしょうか。

もう一つは、その情報を誰が信頼しているかをチェックする方法です。
最近のリトリートセミナーで、私はThe Message訳聖書(英語聖書の訳の一つ。ユージーン・ピーターソンによる)と他の訳の聖書を合わせて用いました。
終了後、一人の参加者がThe Message訳の使用は好ましくない、と言ってきました。
そして、ホームページに彼女の立場が正しい記事が載っていると主張しました。

見てみると、The Message訳を用いるのに肯定的でないと考える人のリストが載っていました。
そのリストの最初にはビリー・グラハムの名前があり、その他にも私が尊敬する霊的リーダーたちの名前がありました。

それで、それは信頼できるサイトだと判断し、彼女にその旨を伝えました。
「あなたの指摘には感謝します。
けれども、私はThe Message訳をこれからも使うでしょうし、この訳はよいものだと感じています。」
と。
(聖書訳について詳しくは biblegateway.com をご覧ください。)


2.その情報を、なぜ信じるのか。

ただ信じたいから?それとも、真実だと知っているからですか?
私たちはしばしば、事実に基づくよりも自分の感情に左右されてしまいます。
他者への影響を考えるなら、自分の感情をよく見張ることが必要です。

特に、誰かが間違っていると思う場合には要注意です。
怒りに任せて興奮してしまいます。
落ちついて忍耐し、よく調べてからでないと、
誤ったことを伝えて論争を広がらせてしまいます。

母親たちがインターネット上で今日様々なことについて論争しています。
私はそれらとかかわりを持つ必要がなくてほっとしています。

私の交友関係は狭く、実際に知っている人とだけオンラインでかかわっています。
もし母親たちへのアドバイスがあるとすれば、
「限られた意見を取り入れるようにしましょう。
あなたがどう考えるか。
そして、あなたを母親に選んでくださった神様がどう思われるかを信頼しましょう。」
です。

(その2に続く)


Elizabeth Murphy: 講演、著述家。女性がより信仰について深く考え、黙想するためのリトリートでも講師をつとめる。夫のマイクとの間には4人の成人した子供がいる。ウィスコンシン州ブルックフィールド在住。

Just Between Us 誌 2016 春号より翻訳   Original title: "Minding Your Influence"  
Copyright 2016 Elizabeth Murphy. Translated from Just Between Us, 777 S. Barker Road, Brookfield, WI 53045 

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