2015/01/30

スーツケースの荷ほどきをする(1)






~神が置かれた場所で、腰をすえる~






ジル・ブリスコー





スーツケースと共に過ごすのがどういうことかについて、私はかなり詳しい方だと思います。
今年はユナイテッド航空から、200万マイルのフライト実績を表彰してもらったくらいですから!
それでも、パッキングの中身については、依然として悩みのつきないものですが。

ところで、スーツケースの中身を出すのは、旅につきものの動作です。
私は女性であるから余計なのかもしれませんが、スーツケースの中身を出してしまわないと落ち着かないのです。
目的地に到着し、そこに2日間滞在することになっているなら、すかさず中身を全部出してくつろげるように「部屋づくり」をします。でも夫のスチュアートにはそんな必要がないようです。

ある時、ホテルのベッドの上で夫は小さなボストンバッグを開け、本だけを出しました。そして二人
の会話が始まるまでの数時間、彼はそれだけでくつろげました。

でも私は違います。
ホテルに備え付けのたんすに持ってきたものをしまい、クローゼットに服をかけ、洗面所に小物をならべ、旅程を読みあげて確認します。その後、ようやくお茶を飲もうとしました。

「君は何をしているんだい?」夫はベッドに寝ころんだまま尋ねました。
「荷物を出しているのよ」と私は答えました。
「でも、ぼくたちはここに2日間しかいないんだよ」彼は不思議そうに言いました。

「好きにさせてちょうだい。『部屋づくり(巣作り)』をしているのだから。荷物を出せたら準備完了よ。」

このようにすることで、私はその場所で落ち着いて過ごせるのだと思います。
私は今ここに「人々に宣教する」ためにいるのであり、ごそごそ探し物をして貴重な時間を無駄にするということがなくなるのですから。

「もっと荷物を少しにすれば」と言いかける夫を制して、
「それ以上言わないで。天国に行ったら、あなたと同じサイズのかばんにするわ」と私は言いました。


私は行く先々で真っ先に荷物を出すようにしています。
そうすることで、自分がそこにずっととどまるように感じられるからです。
そしてそこで出会う人々が、みな重要な人だと感じられるのです。

なぜ神が私をこの時、この場所に送られたのかがわかるように、よく相手の話を聞きます。
そしてどこに行ったとしても、そこで私に与えられたものを分かち合うことができるようにしています。
(その2に続く) 



Jill Briscoe(ジル・ブリスコー)はJust Between Usのエグゼクティブエディター。世界的で用いられ、40冊以上の著書もある。彼女と夫のステュアートはエルムブルック教会の名誉巡回伝道者として働いている。ウィスコンシン州ミルウォーキー郊外在住。

Just Between Us 誌 2014 冬号より    Copyright 2015 Jill Briscoe . Translated from Just Between Us, 777 S. Barker Road, Brookfield, WI 53045





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