2012/12/19

クリスマスの過ごし方~Jill Briscoeに聞く その2

(続き)

JBU:クリスマスの時期は、長距離の移動をしなくてもとても疲れます。この時期のために、精神的そして霊的に、どんな準備をしていますか?


ジル:毎年、いくつかのクリスマス集会でメッセージをするように頼まれるので、感謝しています。こうした依頼のおかげで、早くからメッセージの準備と新しい視点でキリストの誕生を見るという心の準備ができるのです。

何年も前になりますが、C.S.ルイスの「ナルニア国物語」を引いてクリスマスのメッセージをしました。
ナルニアは氷と雪の国で、悪い女王がクリスマスを冬の季節から消してしまっていました。
でも、神様を象徴するライオンが声をあげた時、ようやく氷が解けました。

私が伝えたかったのは、クリスマスを単なる「冬のお祭り」として祝う人はとても多いのですが、それは真のクリスマスを祝っているのではないということです。

私の両親は素晴らしい人たちでしたが、やはり「冬のお祭り」としてしか祝っていませんでした。それは美しく、楽しく、歌が流れ、くるみを焼き、そのほか伝統的な冬の楽しみを楽しみました。私はそのお祝いが大好きで、母がいろいろなことをしてくれるのがとても楽しかったのです。

けれども、両親は家族を礼拝していたのでした。つまり、彼らにとっては、家族が神となっていたのです。そうした姿勢だと、世の価値観から自由であるというよりもそこに埋没してしまうので、家庭が与えられていることによる満足感は得られないのです。

メッセージをするよう招かれるのは、人々の関心を単なる「冬のお祭り」ではなくキリストに向ける機会だととらえています。




JBU:クリスマスには、私たちは「マルタとマリヤ」のようです。マルタのように、お祝いのためにすべき、こまごまとしたことに気をつかいます。けれども同時に、マリヤのようにクリスマスの本当の意味である、霊的なことにも心を集中したいと思います。
どうすれば、すべきこととのバランスをとりつつ、他の人にも仕えることができますか?


ジル:神様と共に過ごす時間をとるよう、自分に厳しく課すことや、
霊的なことに心を向けて働くこと、
またささいなことに煩わされないことによって可能だと思います。

本当に大切なことに関して計画を立て、子どもも共に参加してはどうでしょうか。
子どもたちにとって、自分の両親が炊き出しの奉仕をしたり、服役中の家族がいる人に贈り物を買ったりするのに加わるのはよいことです。
家族そろって、他の人のために料理をし、買い物をし、プレゼントを用意することができます。
各家庭でも、クリスマスの食事を用意して神様を知らない人を招くことができます。

クリスマスは家庭を愛に満ちた場所として、伝道ができるまたとない機会です。

ニューヨークの学生だったとき、カストロはアメリカ人の家庭に招かれたいと切に望んでいましたが、そのチャンスはありませんでした。
もし彼が招かれていたらどうなっていたか、考えてみてください。
アメリカ国内には、家に帰るお金がないため、学校の寮に残ってクリスマス休暇を過ごす学生が非常に多くいます。
そうです。あなたも若い人を招いてクリスマスを分かち合うことで、国をも変えうることがあるのです。




(続く)


JBU2012冬号より
Copyright 2012 Holly G. Miller. Translated from Just Between Us, 777 S. Barker Road, Brookfield, WI 53045
  

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